プロフィール欄や文中にいつも、「文系の建築士」と書いています。
(ちなみに「建築家」は「偉い人」のことだと思っているので、私は「建築士」です・・・)。
苦労はしましたが、一級建築士は取得していて、もちろん仕事上必要な「理系」の知識や経験はあるのですが、それでも、後で書きますが、スタートが遅かった分、何となくコンプレックスがあったり、感覚がずれていたりする自覚があります。
だからこそ、遅れたスタートより前の「文系」の経験を、強みに変えていこうという意識が強いのだと思います。
私は、文学部文学科国語国文学研究室という、ものすごく文系なところを卒業し,その後は(お金をとる)放送局に入局し、20代を、あちこち転勤しながら貴重な経験を多くさせてもらいました。
厳しくも楽しい仕事だったのですが、漠然と、もう30代以降はここにいてはいけないという気がして、30歳直前に衝動的に辞表を出しました。
夜中なのに「おはようございます」だったり、みんな「ちゃん」付けだったり、芸能人なども含めた「業界」の雰囲気が自分には合わなかったんだと思いますが、はっきりとは自分でも理由が説明できません。
本当に衝動です。
上司にものすごく怒られましたが、人生最良の決断だったと思います。
その後は、20世紀の若者らしくインドに行き、あれこれ考え、特に根拠もなく、建築の道に進もうと決めました。
それで、ものすごく端折って、今に至ります(笑)。
端折った中にも様々な回り道があるのですが、今こそ、スティーブ・ジョブズが言った”Connecting the dots”を実行しようと思っています。
「自分でもなぜそんな事をするのかわからない」ということが多々あるのですが、(若干こじつけであっても)その点と点をつないでいくと、少しだけ視界が開けてくるような気がしています。
これからも、ちょっと風変わりな「文系の建築士」だからこそできる事があるはずと信じて、あいかわらず回り道をしながらやっていこうと思います。
長文失礼しました。
遅くなりましたが、自己紹介でした。
今後ともよろしくお願いいたします。