人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

雨で木建が潤って   [家と言葉]

木建(もくだて)
単なる「木製建具」の略です・・・。

 

庭がカッサカサになっていたので、久しぶりの雨でほっとしました。

木々も潤って喜んでいるようです。

この湿度で、玄関の建具も一時的に息を吹き返して、元気になりました。

というのも、我が家の玄関は無垢の木の引き戸なので、冬になると乾燥して、盛大に反るのです。

数年たてば落ち着くかなと思って様子見をしていたのですが、季節が巡るたび反ったり、戻ったりを繰り返すようです・・・。

木は生きていますね。

素材はナラ、見込み40ミリ、幅75ミリの框の間に6ミリの乳白合わせガラスを落とし込んでいます。

 

反って何が困るかというと、鍵と鍵穴の位置がずれてしまい、施錠しにくくなってしまうんです・・・。

中から施錠する場合、思いっきり押して、外から施錠する場合、思いっきり引っ張って強引にかけます。

逆に強力にロックされて良いのではと思ってみたり・・・(無理やり)。

外出時どうしてもかからないときは、誰かひとり留守番です(笑)。

 

今日の建具はスッとまっすぐに立っていて、カチャっという小気味よい音をたてて鍵がかかりました!。

当たり前のことに大喜びしています(笑)。

AIの指紋認証や顔認証で施錠できる時代に、いったい私たちは何をやっているんだろうと思ったりもしますが、これはこれで何だか楽しい気もします。

 

木製建具をご検討の方の参考になるかはわかりませんが、その辺りの(多少の!)不便さを受け入れられるようであれば、それを補って余りある豊かさを得られるのではないかと思います。(1:9でデメリット:メリットです。)

木の家の生活は大変ですが、それなりに楽しんでいます。