(現代語訳)
秋の田の仮小屋にいると
屋根の苫の目が粗いので
番をしている私の袖は (あなたの来るのを待っている私の袖は)
露で濡れています (涙で濡れています)
人々に尊敬された天智天皇が農民の気持ちになって、稲を保管する仮小屋の情景を詠ったものとされています。
また、万葉集にある、
秋田刈る
かりほを作り
我が居れば
衣手寒く
露ぞ置きにける
という「詠み人知らず」のうたに手を加えたものとも言われています。
百人一首のうたに音楽をつけてみようと、急に思い立って始めた謎の苦行なのですが、ぼちぼちとやっています。
百首を目指して始めて・・・、まだ「六人一首」(笑)くらいです。
一番歌の天智天皇からつくりはじめたのですが、「天智天皇感」がまったくなくて・・・、そのまま放っておいたものの、勿体なくなり、せっかくなのでyoutubeにあげてみました。
最初は英訳したものを「音読さん」で読んでもらって、英語バージョンをつくりました。
「露にぬれつつ」のところが、”wet with rain"とかになると、何だかちょっとカッコよかったので(笑)、それに合わせてつくったんですが、途中で日本語(奥様の朗読)に差し替えたため、雰囲気があわないのかもしれません。
天智天皇だけでなく、天武天皇にも持統天皇にも怒られそうです・・・。
百首の中で一番好きな、大江千里(おおえのちさと)のうた。
私の第二の故郷、秋田。
秋田美人のルーツ(確証なし)小野小町のうた。