「絶対時感」的なものはお持ちでしょうか。
辞書には載っていませんが、絶対音感の時間版のようなものとして、あっても良いような気がします。
究極に暇なとき、突然「ストップウォッチぴったり止め大会」が開催されることがありますよね。
あれに必要なスキル(笑)が「絶対時感」です。
「大会中」は体内時計が研ぎ澄まされて、30秒00とか叩き出せたりするんですが、それも一時的なもので、すぐいつもの、「楽しい時間はあっという間」みたいな「相対時感」に戻ってしまいます。
今の私に唯一可能なのは、60秒を何も見ずに計測すること。
オジー・オズボーン・バンドの初代ギタリスト、ランディ・ローズの"Dee"という曲を一回弾くと、60秒になるんです。
何度弾いても60秒ぴったり。
60秒限定の「絶対時感」です。
昔の、特にハードロックのアルバムにはヘヴィな曲の合間に、静かな美しい曲(私はそれを「宝石の小箱」と呼んでいます 笑)をはさむ、ちょっとした「様式美」のようなものがありました。
そういったアルバムの最高峰が、オジー・オズボーンの「Blizzard of Ozz」(邦題は「ブリザード・オブ・オズ〜血塗られた英雄伝説」・・・・・)。
ジャケ写は怖いので省略(笑)。
A面の4曲目がその「宝石の小箱」、”Dee”。
25歳の時、不幸な事故で早世したギタリスト、ランディ・ローズが奏でたクラシックギターのソロ曲です。
50秒ほどの小品・掌品で、掌にのせて愛でていたいような、小さくて可愛らしい曲です。
私は少しテンポを落として60秒で弾きます。
この曲が好きすぎて、ほぼ毎日ラジオ体操のように弾いているので(その割にはまったく上達しませんが・・・)、そのタイム感が、60秒の「絶対時感」として、それこそ体内時計に刻まれています。
3回弾くと、カップラーメンが出来上がり、10回弾くと、土鍋のご飯が炊きあがります。
時計代わりに、四六時中Deeが鳴っています。
結局お伝えしたいのは「ランディ・ローズとDeeが好き」ということです(笑)。
ランディのように弾くことは永遠にかないませんが、弾いた回数だけは相当上回っているはずです。
私の弾いた(下手ですが)ランディ・ローズ愛をこめたDee。
残響込みで60秒です。