人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

母校のオープンキャンパスと懐かしい友人

仙台にある大学のオープンキャンパスに出かけました。

娘はまだ高1なんですが、学校側が志望校はどこか?文系か理系か?とか、ぐいぐい訊いてくるので、何だか少し焦ります。

まだいいんじゃないかなんて思いますが、最近はそんな感じのようです。

 

この大学の理学部を志望しているそうです。

ハードルが高すぎる・・・。

そこは私の母校でもあるのですが、自分は文学部。

だいぶ難易度が違います。

それでも何とか行かせてあげたいなと思っています。

 

親に忖度したわけではないと思いますが、それでも母校を目指してもらえるのは少しうれしいものです。

いずれは、模試の順位や偏差値やなんかで心が揺れる時がくるかもしれません。

でも今の時点で、偏差値ではなく、そこに勉強したいことがあるから目指す、というのは健全なのかなと思います。

今回の旅のもう一つの目的は、私の友人に会う事でした。

学生時代のギター部の友人が理学部で研究室を持っているのです。

 

35年前、就職が決まって仙台を離れることになり、引っ越しの準備をしているとき、彼がお別れを言いに来てくれました。

仙台で最後に話した友人。

あの最後のあたたかい時間が自分の心をずっと仙台につなぎとめてくれて、仙台を大好きなままでいさせてくれている気がします。

あの時のお礼をどうしても伝えたい。

 

忙しかったら申し訳ないので、アポは取りませんでした。

研究室のドアをノックする前、スリットから彼の横顔が見えただけで、もう胸がいっぱいになってしまいました。

35年。

引っ越しのときの事、お互いや、ほかの友人の近況など、夢中で話しました。

時間の隔たりなんて一瞬で埋まってしまいます。

 

研究室の隅にギターが置いてありました。

南極に持っていったとき一回割れたって笑っていました。

 

夢を見ているようでした。

訪ねて来てくれたこと、ここ数年で一番嬉しかったって言ってくれました。

自分はそれほど友人がいるわけではありませんが、時間も距離も超えた(こういったブログもそうかもしれません)こんな友人がいるだけで幸せです。

 

もちろん娘も直接たくさんの貴重なアドバイスをもらいました。

大学院で研究しているリケジョお姉さんのアドバイスも刺激になったようです。

志望校の志望学部に友人がいる。

こんな心強いことはありません。

あとは本人が頑張るだけです(笑)。