人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

市井に住むこと 太宰治「市井喧争」の朗読音源をつくりました

ご無沙汰しております。


気候も良くなり、少し大柄な猫の額ほどの庭作業など始めました。
花粉の時期もようやく終わり、しかも外であまり蚊にさされないという、ごく短い、有り難い季節です。

下手な剪定などしていますと、ご近所の先輩方に時折声をかけていただくことがあり、貴重なコミュニケーションの機会ともなっています。
一方で、咄嗟の対応力が試されるような場面も多々あり、後で反省したり、微妙な気持ちになったり、市井に住むということの滋味深さを感じたりもします。


そんな「市井に住むことの、むずかしさ」を綴った、太宰治のエッセイ「市井喧争(けんそう)」の朗読音源をつくりました。


ここに描かれている、「何かを売りに来た人への対応」というのは、私もなかなか器用にはできず、主人公=太宰の気持ちがよくわかります。


私の経験では、女性の方が、たどたどしい日本語で「おくすり要りませんか!」って言ってきたときが一番ビビリました・・・。

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