人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

地球最後の日に慌てて聴く 甘いプレイリスト

物心ついた時分から、「明日、東海地震が起きてもおかしくない」と脅かされ続けてきた静岡県民としては、備蓄を怠るわけにはいきません。

水とかカップ麺とかカロリーメイトとか。

カロリーメイトはすぐ食べちゃいますが(笑)。

 

地震や何かだったら避難します。

ただ、もし今日が「地球最後の日」と宣告されたら・・・。

自分はおそらく、カロリーメイトを食べながら一日中音楽を聴いていると思います。

 

でも、いざとなったら、CDとレコード棚の膨大な音源に途方に暮れそう。

CDを探したり聴きたい曲だけ選ぶ時間のロスもばかになりません。

そんな日のために、「地球最後の日に慌てて聴く」ためのプレイリストを大慌てでつくっています。

 

そんな日には、眉間にしわを寄せて、腕組みをして音楽を聴いたりしたくありません。

そういう聴き方も随分しましたが、最後の日だけは、大好きな、優しく甘美な音楽だけに包まれていたい。

あたふたとつくっているのは「甘いプレイリスト」です。

300曲くらいは聴けるかな。

 

作業を始めた途端、そんな「甘いプレイリスト」の筆頭にくる曲たちをつくる作曲家が旅立ってしまいました・・・。

 

Eric Carmen(享年74才)

淋しい。

シンプルなロックンロールのようでいて、甘味成分をたっぷり含んだ曲をつくる名手。

 

そんな甘味成分多めの曲の一つが

Let's Pretend   (1973)

作曲者であるEricがボーカルを担当していたThe Raspberries の名曲。

最初に聞いたのは小学生の頃。

Bay City Rollersのカバーバージョンでした。

RollersのLeslie(彼も旅立ってしまいました・・・)の甘いボーカルも素敵でしたが、後に聴いたオリジナルバージョンでの、頼りなげな優しいEricの声に魅せられてしまいました。

 

ちなみにカバーバージョンが入ったBay City RollersのアルバムDedicationは、RaspberriesのプロデューサーだったJimmy Iennerがプロデュースしたもの。

だから両者、同じ肌触りを持ってるんですね。

 

曲の考察など、また余裕があったらしたいと思いますが、
今日は、自分のリスナー生活を優しく彩ってくれたEricに感謝を込めて、
彼の曲をたくさん聴きたいと思います。

 

花粉のせいかもしれないけれど、涙が止まりません。

 

Let's Pretend   (1973)    The Raspberries

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Let's Pretend     Bay City Rollers(口パクですが・・・)

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