人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

月のうた

未だに月の運行システムを理解しておりません。 のんきにお月見などしていますが、昨夜あっちにあったのに、今夜はこっち!などと、その都度驚いています。 奥様も同様のようです。 一度理科の教科書を読めば済む話なのですが(笑)、ここは月の神秘として、…

月前の恋

「今はもう秋」ということにさせていただきました。 月を愛でたりなどしています。 気づけば虫の声。 ラウドな蝉丸たちも輪廻の輪に帰っていきました。 もう秋なので、「月のうたのうた」をつくろうと思いました。 西行法師の「嘆けとて」。 特に季節は示さ…

巣をつくりたいハチ 小さな家の由来記 6

ひと頃、集中的にまわっていたある有名避暑地。 今はどうなのかわかりませんが、当時はイメージしていたよりも手頃な価格の土地がたくさんありました。 今、私たちが住んでいる静岡のいなか町よりも、はるかに低い坪単価でした。 その避暑地の中心部はもちろ…

高校球児が息子になっていました

私は学生時代を仙台で過ごし、初任地は秋田。 奥様は秋田出身。 東北の人の私達にとって、今年の夏の甲子園は心躍るものがありました。 昨夏、優勝旗が白河の関を越えた途端、東北は重量級の強豪校を送り込んでくるエリアになっていました。 仙台育英、敗れ…

ただ夕焼けがきれいだったから

夕方、娘が書道の教室から息せき切って帰ってきました。 「夕焼けがきれいだったから、教えたくて走ってきた。」とのこと。 特に何の根拠もないのですが ああ、もう、これで大丈夫だ そのように感じました。 同時に、幾番目かの子育てのステージが終わったこ…

避暑地と赤いベンツ 小さな家の由来記 5

2023年8月19日 土地探しの旅のなかで、海辺のまちにも足を運びましたが、どちらかというと山派のようで、標高の高い所もたくさん見てまわりました。 私達夫婦は2人とも海辺の生まれ育ちなのに不思議です。 異世界への憧れでしょうか。 昔書いていた文章です…

逢えたら長生きしたくなった  藤原義孝先輩の純情

いきなりで何ですが、私どうしても 「親子丼」という名称を受け入れることができないんです。 料理の名前なんかなんでも良いだろ、というのも確かにそうかもしれません。 でも、いくら何でもひどすぎませんか。 そうでもないですか。 いずれにしても、こんな…

宮沢賢治の世界で暮らしたい 小さな家の由来記 4

10代の頃から宮沢賢治の作品に親しんできました。 本だけでなく新潮社の朗読カセットをテープがヨレヨレになるまで聴いたり、アニメ映画の「銀河鉄道の夜」のビデオを50回くらい観たりして・・・。 動物や森の樹々と会話のできる世界がファンタジーとは思え…

「どう生きるか」と言われたけれど

先日、珍しく家族3人でシネコンに行きました。 私は映画や何かを、人と一緒に観るのが苦手です。 みんなでドラマや映画、特にCMを黙って見ている光景に底知れぬ恐怖を覚えてしまうのです。 ガヤガヤとツッコミを入れながらだったらいいんですけど。 集団視聴…

月と六ペンスと建築 小さな家の由来記 3

折り返し地点を過ぎると、「残り時間」というものを否応なく意識してしまうものですが、若い時分は時間が無限にあるように感じたのと、生来のんびりしているのもあって、随分と遠回りなことを平気でしてきました。 福島県三春町に家を建てる計画は、退職のタ…

三つの春を探して 小さな家の由来記 2

土地探しの長い旅を本格的に始めたのは2005年頃でしたが、90年代後半の、まだ独身時代に一度土地探しと家づくりを考えたことがあります。 想いを寄せた場所は福島県三春町でした。 旅路のスタート地点はあそこだったかもしれません。 その豊かな自然環境をい…

手付流しと倍返し 小さな家の由来記 1.1

先日なにげなく「手付(てつけ)」のことを書いたのですが、不動産の売買にそれほど馴染みのない方もいらっしゃるかもしれないと思い、慌てて「手付」について簡単にまとめてみました。 「申し込み金」と雰囲気が似ているので、ちょっと混乱しがちですよね。…

土星にやさしく

8月は少し苦手です。 黄色いあいつがやってくるから。 暑さのせいもあるけれど、正しさと感動のスコールのようなものにあてられて、いつも少し体調を崩してしまいます。 己の不埒を思い知らされるんですよね。 日頃の行いに自信が持てなくなるというか。 ザ…

運命の出会いはあるのか  小さな家の由来記 1

2023年8月6日 「ビビビ婚」(古っ!)のようなものが、土地との出会いにもあるのかな。 時々考えます。 住宅本をたくさん読んでいると、そういった感じのストーリーに馴染んできますね。 本に限らず作品として世に出すのなら、多少のトリートメントは施すだ…

小さな家の由来記 0

建築ブログだったのでした。 建築、主に住宅建築について何か参考になるようなことでも書いて、少しでも人様のお役に立ちたいなどと殊勝なことを考えブログを開設したのですが、ただただ人様のブログを読んで「自分の役にたっている」というのが、実際の有様…

鈍っちまった悲しみに

(お金をとる)放送局最強のキラーコンテンツは、「夏休み子ども科学電話相談」ですね。 www.nhk.jp 編成が変わって、今は毎週日曜日にも放送されていますが、夏休み版の方が質問のキレが良い気がします。 何故でしょうか。 夏の解放感からくるものなのでは…