人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

「どう生きるか」と言われたけれど

先日、珍しく家族3人でシネコンに行きました。

 

私は映画や何かを、人と一緒に観るのが苦手です。

みんなでドラマや映画、特にCMを黙って見ている光景に底知れぬ恐怖を覚えてしまうのです。

ガヤガヤとツッコミを入れながらだったらいいんですけど。

 

集団視聴恐怖症(mass viewing phobia)

というのは、今私がでっち上げた(笑)病名ですが、たぶんそんな感じのものです。

 

テレビだったら100万人単位の人が、全国で黙って何かの宣伝を見ているって、何だか怖くないですか?。

 

映画館でも上映前のCMをみんなで黙って見ているのにふと気づくと、ゾワゾワッとします。

同じタイプの方がいらしたら、話がしてみたいです。

 

遺伝というのは恐ろしいもので、娘も同じような感覚を持っているようで、できたら一人で観たいそうです。

まあ、娘の場合は親と一緒が恥ずかしい年頃になったというのもあるかもしれません。寂しいけれど・・・。

 

それで、シネコンについたら即、別行動です(笑)。

 

娘はポップコーンを抱え、一人いそいそと「マイ・エレメント」のスクリーンの方に歩いていきました。

 

私は奥様と君たちはどう生きるかを観ました。

 

二人で並んで映画を観るのは20年ぶりくらいだったので緊張しました(笑)。

 

恐怖のCMも頑張って見ましたよ。

 

ただ、そのCMが・・・。

墓石→保険→墓石→樹木葬・・・・・。

 

それで、君たちはどう生きるかって言われても・・・(笑)。

 

映画本編について、私のような素人が考察めいたことをするのは僭越なので避けますが、単純に楽しめました。

このパーツはナウシカで、このセリフはラピュタ、このシーンはハウル、このキャラクターは・・・。

宮崎作品へのセルフオマージュがこれでもかというくらいに散りばめられていて、低速回転する走馬灯のようでしたし、すべての宮崎作品に付された長い追伸のようでもありました。

 

まだパンフレットは発売されていない時期だったので、ポストカードを額装しました。