人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

フレーミングで「なかったことにする」インテリア写真

随分昔のことですが、一級建築士を取得する前にインテリアコーディネーターの資格を取得しました。

まだ経験の浅い頃でしたので、たくさんの優れたインテリアや家具などを見てまわって、もちろんテキストでも懸命に勉強しました。

更新料がもったいなくて、結局、資格そのものは失効させてしまったのですが・・・。

あんなに頑張ったのにって、失効する直前は少しだけ逡巡しましたが、あの勉強した日々と得た知識・経験こそが大事だなんて納得して、そのまま失効させました。

もう、履歴書にのせてどうこうということも無さそうでしたし。

 

試験会場だった晩秋の青学のキャンパス。

秋の冷たい空気に触れると、今でもあの雰囲気を懐かしく思い出します。

 

それで、本当はインテリアには相当な思い入れがあります。

仕事としてはなかなか機会がなくなったので、せめて自宅だけは、と思っているのですが、今はひたすら散らかしてエントロピーを増大させる一方の生き物が一人いるので、なかなか思うようにはなりません。

 

インテリア。

娘が独り立ちしたら、思う存分やってみようと思っています。

そういう意味では自宅のインテリアコーディネートは、まだスタートしてもいないのかもしれません。

 

それでも室内の経年変化は定期的に写真に収めるようにしています。

まともに撮ったら大変な状態が写り込みます。

ただ、いくら片づけても無駄なのですっかり諦めて、もうそのままです。

カメラのフレーミングのみで乗り切ります。

そうと決めたら、意地でも片づけません(笑)。

修正も無しです。

ここしかない、という構図を決めてパシャパシャと撮っていきます。

フレームの外側は、なかったことにさせてもらいます。

意外と何とかなるものです。

あと30cmずれたらカオスです。

理想のインテリアを夢見て、図面とパースと脳内で妄想する日々は、あと数年続きそうです。