人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

多数派になってみたいけれど

雨上がりは草取りのチャンス。

リッピアの花がきれいなので、このエリアはリッピアの間にはえた土筆みたいな草を一本一本抜いていきます。

「リッピアは決して植えてはならぬ」みたいな話も聞きますが、きちんと管理すればむやみに繁殖しすぎることは、うちの場合なさそうです。

ただ、100円で買ったポット一つがここまで繁殖するんですから、油断は禁物ですが。

草取り中は無心になります。

何も考えません。

座禅なんてしなくても、瞑想修行のようです。

いろんな雑念が浮かんでも、空を流れる雲のように受け流します。

脈略のない、思いがけない言葉やイメージが次々浮かんでは流れていきます。

 

そんな中、つい引っかかってしまったものがありました。

もしかして今まで、選挙で自分の投票した人が当選したことって無いんじゃないか・・・。

多分、ありません(笑)。

 

常に少数派、敗者の側に入るようになっているようです。

村上春樹さん風に、壁にぶつかって割れる卵の側に、なんていう格好の良いものではなく。

あまのじゃくだったり、逆を張っているわけでもなく。

どちらかというと、多数派の側に入ってちょっと安心したい、などと思う小心者なのに。

ナチュラルに負けています。

ずっと、みんなから何かしらはみ出している、波に揺られる小舟。

大船にのったような安らぎを得たことのないこれは、おそらく体質のようなもので、変わることはないのかも。

 

できたら、来世は多数派でお願いします(笑)。