人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

気があること まだ知られたくない  平 兼盛

百人一首関連の逸話でよく紹介されるものに、 天徳4年(960年)、村上天皇の内裏歌合(だいりうたあわせ)のエピソードがあります。 平 兼盛(たいらのかねもり)の「忍ぶれど・・・」 壬生忠見(みぶのただみ)の「恋すてふ・・・」 この2首が競ったとき…

トレジャー・ヴォイス  松本伊代さんのセンチメンタル・ジャーニー

先日、近くで松本伊代さん、早見優さん、森口博子さんのコンサートがあったので行ってきました。 いかにも「ふらっと寄ってみた」みたいに書いてますが、チケット発売日の発売時刻に時報を聞きながらenterキーを叩いて予約しました(笑)。 知り合いに見つか…

いただきものの収支を忘れるとき

故郷に戻ってきて十数年、この家を建ててからも8年。 それまでずっと都会暮らしをしていたので、 生まれ故郷とはいっても田舎ならではのものに馴染むのに時間を要しました。 お祭りや回覧板や個人情報のまわるスピードや・・・。 なかでもずっと手こずってい…

標高900mの並行世界 小さな家の由来記8

2023年9月19日 土地探しの中で、希望や条件に合い一旦購入を決意したものの、事情があって話が流れてしまうことってありますよね。 そんな土地を、ずいぶん経ってからこっそり見に行った経験はありますでしょうか。 何故かわからないのですが、私は時々そう…

色・サクラブレンド 光のどけき春の日に

ようやく朝晩の風に秋の気配を感じるようになってきた今日この頃。 春のうた、桜のうたの話題は季節外れも甚だしいのですが、紀友則の桜の名歌に音をつけてみました。 考えてみたら、今年の春、百人一首のなかの春のうたにあわせて曲を作る作業を集中的にや…

ふりゆくものは わが身  帰り道のうた

夏の疲れや何かでぼんやりしており、図面も描かずに、いつも読んでいる百人一首の本を眺めたりしていました。 百首のうたは大きく、「月のうた」や「春夏秋冬のうた」、「恋のうた」などと分類できますが、「花のうた」もいくつかありますね。 夏から秋に向…

子どもを大切にする世界

一年前、9月最初の月曜日、近くの幼稚園のバスで胸がつぶれるような事件が起きました。 小さな子どもを守れないような社会に何の価値があるでしょうか。 その日、その時間帯、私は何も知らず、家で扇風機にあたりながらアイスコーヒーか何か飲んでいました。…

風立ちぬ /美しい村 憧憬   小さな家の由来記7

家を建てるための土地探しの旅。 文学作品の舞台になった憧れの地をいくつかまわりました。 そんなエリアの一つ、浅間山山麓、八ヶ岳山麓は随分たくさんの土地を見させてもらいました。 これだと思う理想の土地にも出会いました。 敷地の左右と奥は林の状態…

たまには断っていこう

娘の学校に(役職が)偉い人が来るらしく、その対策会議があったそうです。 「対策」と言ったら語弊がありますね。 校長、教頭、主幹などが集まって「対応」を協議したようです。 娘によると「堅苦しいかと思ってたら、結構面白かったよ~」とのこと。 って…