ようやく朝晩の風に秋の気配を感じるようになってきた今日この頃。
春のうた、桜のうたの話題は季節外れも甚だしいのですが、紀友則の桜の名歌に音をつけてみました。
考えてみたら、今年の春、百人一首のなかの春のうたにあわせて曲を作る作業を集中的にやろうとしていたのですが、花粉症が酷く、それどころではなくなって放置していたのでした。
季節外れではありますが、春を待っていたら、また花粉症が・・・ということになりそうなので、今取り組んでいます。(建築士なのですが・・・)
もう、ここは、南半球ということで・・・。
百人一首 33番歌
ひさかたの
光のどけき
春の日に
しづ心なく
花の散るらむ
紀 友則 古今集
【現代語訳】
陽の光がのどかに差す
こんな春の日に
どうして心せわしく
花は散ってしまうのだろう
【適当英訳】(たぶん間違いあり)
On this spring day
when the sun shines peacefully
Why do the cherry blossoms fall
in such a hurry?
紀貫之のいとこですね。
光のどかな春の日に散ってしまう桜。
そんな花への哀惜がにじむ美しいうたですね。
「本歌取り」という訳ではないのですが、春の気分に溢れた中山美穂さんの「色・ホワイトブレンド」のAメロ冒頭部分をこっそりと織り込みました。
「リボンが風に踊る」のところですね。
こっそりすぎて、「ウォーリーをさがせ」みたいになってます。
朗読は奥様にお願いしました。
英語部分は「音読さん」の読み上げです。
春と言いつつ、体は夏バテぎみで、つくるもののテンションが低めです・・・。
大学受験のために宿泊していた仙台のホテル。
窓を開けると、向かいのビルに巨大な中山美穂さんのお顔が。
資生堂’86春のキャンペーンでした。
そのテーマ曲が「色・ホワイトブレンド」。
試験中も頭の中でずっと流れていたような気がします。
それ以来、この曲は私の中で思い出の、春のテーマ曲となりました。
3月の仙台ですから、まだまだ寒い時期ではありましたが。
ちなみに、私の桜はなんとか、かろうじて散らずに済みました(笑)。