人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

桜と静心

この辺りも、もうすぐ桜が開花するそうです。

この長雨が止んだ頃かな。

 

咲いたら、「あ、咲いたな」

散ったら、「あ、散ったな」

ただ、ありのままを淡々と受け止められるどっしりとした人になりたいのですが・・・。

実際は、特に理由も、することもないのにひとり大慌てです。

どうして、(自分は)桜に焦ってしまうのか。

 

手すさびに、百人一首のうたにあわせて出鱈目な音楽をつけたりしています。

桜のうたは3首分つくりました。

それも、夏や秋につくったもの。

桜の時期には何だか焦ってしまって・・・。

「前世で何かあったのか!」と思うほどです。

 

百人一首の中に桜のうたは六首ありますね(たぶん)。

もっとありそうな気がしますが、意外です。

 

花の色はうつりにけりないたづらに 

わが身世にふるながめせしまに  小野小町

 

久方の光のどけき春の日に

しづこころなく花の散るらむ   紀友則

 

いにしへの奈良の都の八重桜 

けふ九重ににほひぬるかな    伊勢大輔

 

もろともにあはれとも思へ山桜 

花よりほかに知る人もなし    大僧正行尊

 

高砂の尾上の桜咲きにけり 

外山の霞立たずもあらなむ    前中納言匡房

 

花さそふ嵐の庭の雪ならで 

ふりゆくものはわが身なりけり    入道前太政大臣

 

なかでも紀友則のうたが好きです。

「しずこころ」
これを持てたら、と思います。

 

今までつくった桜のうた。

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