娘(万年反抗期)が合唱コンクールで歌う曲の候補をあれこれ聴き比べています。
学校が10曲位の候補を用意して、その中からそれぞれのクラスで選ぶようです。
娘はだいたいピアノをやらされるので、ピアノが弾きやすいかどうかが重要です。
昔はクラスに何人かピアノをやっている子がいて、順番でやったりしましたが、今はあまりいないようでほぼピアノ担当になります。
「ピアノをやっている」といっても、うちの場合は経済的理由から、ピアノの先生にきちんと習ったわけでもなく、「ぴあのどりーむ」という子供用の教本をやった後は、「ルパン三世のテーマ」のジャズバージョンをコピーするという、荒っぽい手法で様々な技法を習得しているので、それが正しいのか全然わかりません。
おそらく、いろいろ間違っています(笑)。
できたら、先生に習った子に弾いてもらいたいなと思っています。
娘も「たまには歌ってみたい」と言っております。
候補曲は時代なのか、JーPOPみたいな曲が並んでいます。
聴いてみるとなかなか良い曲がそろっています。
マーケティング的に、合唱用にアレンジされることを前提につくっているのではないかと思われる曲も散見されます。
その方が息の長い曲になりますね。
・・・そんなことより、突然ですが、
私が訴えたいのは、
「もう全クラス、大地讃頌にしてください!」
ということです(笑)。
昔は学年に一クラスは必ず選んでいた気がします。
難しすぎるのかな・・・、こんな名曲ほかにないのに。
歌えたら、その思い出は一生の宝物になるのに・・・。
私にとっては合唱曲に限らず、すべての音楽の中で殿堂入りのフェイバリットです。
大地讃頌は、カンタータ「土の歌」(作詞 大木惇夫 、作曲 佐藤眞)の最終章ですね。
ちなみに各楽章は、
第1楽章「農夫と土」
第2楽章「祖国の土」
第3楽章「死の灰」
第4楽章「もぐらもち」
第5楽章「天地の怒り」
第6楽章「地上の祈り」
第7楽章「大地讃頌」
大地の恵みへの感謝と平和への祈り、過ちは決して繰り返すまいという決意に包まれた強く美しい音楽。
聴くたびに言葉と音楽のケミストリーに圧倒されてしまいますし、イントロが始まった途端、涙腺がどうかなってしまったのかと思うくらい涙が溢れてしまいます。
この動画も感動的ですね。
この場に自分もいたとしたら、こんな思い出が持てたら、どんなに幸せだったろうと思います。
私の姉も同様に、毎年ピアノの担当でした。
姉は中学生の頃、合唱コンクールのために大地讃頌を毎日弾いていました。
ひたすら和音の連続する、#が五つもついた難しいその曲を毎日毎日練習していました。
ですから、大地讃頌のピアノは私の小学生時代のサウンドトラックでもあります。
古い平屋の西日のあたる部屋で奏でられていた大地讃頌。
若くして、難しい病で旅立ってしまった姉の、ピアノを弾く背中。