人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

空と君とのあいだには   やかましい屋根の話

我が家の屋根材はガルバリウム鋼板

メリットはたくさんあって、それでガルバリウム鋼板を選択したのですが、こと音響面になると注意が必要です。

承知していたとはいえ、金属屋根の発するサウンドには、なかなかのものがあります。

 

平屋のうえ、いわゆる平天井を張っていないので、室内空間のすぐ上を屋根が覆っているかたちになります。

こちらは断面詳細図。

※ 奥に見えているのは、化粧垂木の見えがかりです。

 

一応、屋根材に防音措置がなされていたり、断熱材などで多少は吸音しますが・・・。

やはり、平天井が無いのが大きいようです。

唯一平天井の張ってある洗面まわりでは、ほとんど気になりませんから。

 

大げさに言えば、ちょっとした太鼓の中に住んでいるようなものかもしれません。

※ 室内側の仕上げは、化粧野地板化粧垂木で、平天井は張っていません。

 

以下は、メリットなのかデメリットなのかよくわからない(笑)ものの羅列です。


雨が降り出した一粒目からわかります。(デッキに洗濯物を干しているときは、すぐにとり込めるので便利です。)

屋根の上で遊んでいるのが、カラスなのかスズメなのかもわかります。

ベテランになってくると、スズメとセキレイの足音の違いも分かるようになります(笑)。

子離れの時期に巣を追い出された子ガラスの戸惑いの足音も感じ取れるようになってきます。

これ、本当にわかります。

心うたれるドラマがあります。

ただ、あんまりやかましいときは、下から棒でつついたり、外に出てパンパンしたりします(笑)。

自然との交歓ですね。

屋根が、空・自然とのインターフェースになっています。

 

 

豪雨の夜はだいたい20~30ミリ/hくらいの降雨で会話が成立しなくなります

・・・これを「自然を身近に感じる」ものとして鷹揚にかまえていられるか。

胆力が試されます(笑)。

 

・・・もう、疲れ慣れました・・・。

そして、このかましい屋根が今では、まあまあ気に入っています。

この化粧野地板・化粧垂木の、あらわしの天井が違う意味で音響的な効果をもたらすのです。

それはまたいつか書きたいと思います。