昨年、旅先でふらっと寄った八代亜紀さんの作品展。
油絵も素敵だったのですが、書道の迫力にも感激しました。
特に会場の奥に展示されていた「舟唄」。
八代亜紀さん以外、他の誰にも書くことのできない「舟唄」。
唄声が聞こえてくるような唯一無二の存在感を放っていました。
写真を撮れなかったので眼に焼き付けて帰ってきました。
帰宅してからは、すっかり八代亜紀さんブームに。
今度、BLUENOTEのステージがあったら絶対行きたい、なんて話していたら病気療養のニュースが。
それから、あっという間に旅立ってしまわれました。
憧れの先輩方の旅立ちの報に触れることが増えてきました。
年齢的には仕方のないことかもしれませんが、寂しいです。
私もハスキーなのでハスキーの大先輩。
亜紀姐さんの数ある名曲・名唱の中で大好きなのは「もう一度逢いたい」。
詩・曲・アレンジ、そしてもちろん歌唱。
全てが完璧な「正調ニッポンのブルース」ですね。
youtu.be若い頃勤めていた(お金をとる)放送局では、たくさんの演歌歌手の皆様とお会いすることができたのですが、八代亜紀さんにはその機会がありませんでした。
ですから、「もう一度逢いたい」ではなくて「一度でいいからお会いしたかった」です。
冠二郎さんも旅立たれましたね。
まだ新人で、ろくに仕事もできない私に、本当に気さくに優しく接してくださいました。
時々、その優しさを思い出します。
「冠二郎さんは本当に優しかった・・・」なんて、ご飯を食べながら話していた2日後の訃報でした。
本当に寂しいことが増えてきました。
昨年、ジェフベックの訃報に接したときも思ったのですが、もともと会うことは叶わないんだから、どこかで生きていると思うことにしようと思います。