人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

電気は電気として  火は火として

電気代高騰のニュースに触れるたび、生徒会のスローガンみたいに頭の中でぶつぶつ言います。

 

電気は電気として 火は火として

 

「電気には、電気にしかできない仕事を優先してもらう」ことが、エネルギー問題解決の糸口になるような気がするんです。

少し大げさですが・・・。


当たり前ですが、電気って、パソコンやテレビやスマホを稼働させることができますよね。

これは「電気にしかできない仕事」です。

灯油や薪を燃やしてもテレビは映りませんもんね。(そういうのがあったら、ちょっと欲しいかも・・・)

 

電気って、本当はすごく「高級な」エネルギーなんですよね。


火力でも原子力でも基本的には

・何かを燃やして湯を沸かす

・その蒸気でタービンを回す

・電気に変換する

という仕組みですね。

その過程で、もともと「火」が持っていたエネルギーを100とすると、発電所「電気」になった時点でもう40くらいに減っています。

発電時にそれくらいのロスがあるんです。

さらに送電時などにくらいのロスがあります。

家庭に届くまでに100が35くらいに減ってしまうんです。

 

本当に貴重で高級なエネルギーなんですよね。

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お湯を沸かして電気をつくり、その電気でお湯を「安全に、クリーンに」沸かす。

 

だったら、「最初に沸かしたお湯を使えば良いじゃないか」という考えもあるかと思います。

確かにそうなんです。

ただ、今伝えたいのではそこではなくて、この「安全に、クリーンに」というところが大切で、ここに付加価値があって、だからこそ、やっぱり電気は「高級」なんです。

ユニバーサルデザイン「ハンディを抱えた方の安全性」を考慮した場合には、火気を持ち込まないことも重要だったりします。

 

だから、エネルギーは適材適所で。

電気は電気として、電気にしかできない仕事を。

火は火として、火にしかできない仕事を。

その仕分けを、状況に応じて丁寧に積み重ねていくことで、解決していくものがあるような気がするんです。

 

あくまでも、わずかな自分の経験にすぎませんが、無理な節約をするのではなく、今あるものを大切に使っていれば、自ずと結果がついてくるのかなと思っています。


「電気」って18回書きました(笑)。