人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

環境に呼応する建築   とらや工房・安曇野ちひろ美術館

先日、御殿場の東山旧岸邸に伺ったのですが、同じ敷地内に「とらや工房」がありました。

www.toraya-kobo.jp

内藤廣さんの設計ですね。

なにやら行列ができていました。

皆様の会話によると「おこわ」かなにかの列のようでした。

行列がはけてから、お茶をいただきながらゆっくり見学することができました。

 

写真で見て想像していたより、こぢんまりとした素敵な建築でした。

実物が想像より小さい建築は名建築が多いような気がします。

それがヒューマンスケールということなのかなと思います。

敷地が本当に素晴らしく、建築もその環境に呼応していました。

 

内藤さん設計といえば、昨年伺った「安曇野ちひろ美術館」も素敵でした。

chihiro.jp

当日は曇っていたので、公式ホームページから写真をお借りしました。

何故曇っているとダメなのかというと・・・、

この背景!。

安曇野ちひろ美術館 公式ホームページより

背後の安曇野の山並みのリズム、勾配と呼応しています。

それこそヒューマンスケールの建築と、発想のスケールの大きさ。

この対比が見事です。

建築に限らず、こんな仕事ができたらいいなと思います。

 

我が家の屋根。

方角的には屋根の向こうに富士山があるのですが、建て込んでいて見えません。

ですから、誰も気づいてくれなくて当然なのですが、屋根の勾配をこっそり富士山の平均傾斜に寄せています。

そして、自分から言うことにしています(笑)。