人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

「深夜に聴く曲は速い」問題

深夜にふと目が覚めて、あるいは起き抜けの早朝、手元のラジオやスマホで音楽を聴くと、すごくテンポが速いですよね。

・・・・・速くありませんか。

・・・・・ここは、一旦速いことにして・・・(笑)

ただ仲間が欲しいだけの人。

 

ずっと昔からそのようでした。

音楽はひどい時には1.5倍速くらい。

音楽だけでなく、目覚まし時計の秒針のカチカチも、とんでもないテンポで鳴っておりました。

何十年も、深く考えることもせず、夜中はやることもないから時間も「巻き」で進んでいる、ということにしていました。

世界を雑にとらえています。

 

先日、奥様に普通そうなんですかと聞いてみました。

ポカンとしていました。

そういえば、ただの一度も人に話したことが無かったのでした。

 

はじめてネットで検索してみました。

深夜 音楽 速い

late night  music  feel  faster

 

世界には同志がたくさんいました。

その筋では常識である風でもあります。

「そんな奴おらへんやろ」(©大木こだま・ひびき)とか「ちょっと何言ってるか分からない」(©サンドウイッチマン)みたいな意見もありましたが、その辺りはネットなので。

 

どうやら日中と深夜の心拍数脳の処理能力の差によるものという説が優勢のようです。

ライブではテンポが速くなる(心拍数が上がって曲が遅く感じるので演奏が速くなる)などもその一つだそうですが・・・、それはわかるのですが自分の場合、それとは少し違うような・・・。

なかにはきちんとした論文などもあって、いろいろあたってみました。

心当たりのあるもの無いもの様々。

 

そこで、一週間ほど己の体で検証してみました。

眠りが浅いので夜中や朝方何度も目を覚ますのです。

自分調べのノーエビデンスですが、何となくわかってきました。

 

結論(個人の感想です)。

自分の場合、副交感神経優位の状態では速く感じ、交感神経優位の状態では平常

リラックスしていると速く感じるということですね。

 

春先にもう一度確認したいと思いますが、花粉症のモーニングアタックのやってくるタイミングの辺りでスピードが切り替わっていました。

睡眠中の副交感神経優位の状態から、起床時の交感神経優位の状態に切り替わる際に「モーニングアタック」はやってきますね。

・・・当たり前のように言ってますが(笑)、花粉症の方にはよくわかっていただけると思います。

夜中に目覚めた時から、あるいは朝方目を覚ました時から10分から15分後くらい、その「アタック」が訪れるタイミング辺りで、曲のテンポが平常に戻るのです。

あくまでも自分の場合ですが。

 

時空が歪んでいるのではないか、はたまた頭が・・・、などと心配しましたが、おそらくこれは生理現象のひとつ。

これからは深夜・早朝の、ライブバージョンみたいなアップテンポになった曲を積極的に楽しみたいなと思います。

 

まるで世界の役に立たない報告でした。

 

ところで、速く感じる人とそうでない人が同じ曲を聴いている時、そこに流れている時間はどうなってるんだろう?。

また、新たな疑問が・・・。

「地下鉄の電車はどこから入れたんでしょうね」(©春日三球・照代)くらいに、それを考えるとまた一晩中寝られなくなってしまいます。

姉の形見のメトロノーム

安価なものですが、ついテンポにこだわってしまう私の宝物。