人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

冬の庭は寂しいけれど  それとベテラン小学生の件

落葉樹はとうとう全部葉を落とし、一面を覆っていたリッピアも茶色になって、ちょっと寂しい冬の庭になりました。

それでも葉が生い茂っていた頃と違い、明るい庭になるので好きな季節ではあります。

私のバイブル、カレル・チャペック先生の「園芸家12か月」にあるように、この時期は春のための準備をしておこう。

そんなことを考えながらぼんやり庭を眺めていると、前の道には友達を待っているらしい、近所の小学生が。

しばらくきょろきょろしたり、背伸びをしたりしながら待っていたようなのですが、そのうちふと思い出したように、側溝にさっと「立ちお小水(笑)」をしました。

ほんの2~3秒。

小さく「あっ」と声をあげたあと、「ほう」と感心してしまいました。

我慢できなくてというより、「待ち合わせ中にちらっとスマホを見る」くらいの軽いしぐさに不意をつかれたのです。

思わずカレンダーで今2022年であることを確認しました・・・。

そのカジュアルタッチといいますか、スナック感覚といいますか、軽やかな「昭和しぐさ」にベテラン小学生の風格のようなものを感じ、敬服した次第です。

一年の終わりにこんな話ですみません。

皆様、良いお年を。