人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

家づくりは焦らず、そして楽しく

先輩の建築家からいただいた年賀状に、このように書かれていました。

「久しぶりに木造やりましたが、大変なことになってますね。」

本当に大変なことになっています。

 

国際的な要因については、もはやどうすることもできません。

それから、次々やってくる法改正や様々な規制・・・。

私も建築士なので、資料や講習会などで一生懸命勉強して、対応できるようにはしているのですが、何だか、何のために設計や家づくりのお手伝いをしているのか、わからなくなってしまうのです。

 

お正月からそんな事ばかり考えていました。

 

子どもの頃、新聞にはさまってくる建売住宅の間取り図を、時を忘れて眺めていました。

そういう方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

あの頃みたいな気持ちで図面を描けたらどんなに良いだろうかと思います。

そんな気持ちで家づくりが進められたら楽しいですよね。

 

嵐はいつかは過ぎ去りますし、夜は必ず明けますので、ここはどんと腰を据えて、焦らず、この嵐の間にじっくり(枝葉末節の情報に振り回されるのではなく)家づくりについて学んでみるのも良いかもしれません。

人に話しかけているふりをして、本当は自分に言い聞かせているんですが(笑)。

 

我が家のことで言えば、土地探しに5年、土地を入手してから着工するまで3年半の月日が流れ(てしまい)ました。

それでも決して無駄な時間ではなかったと、これもまた自分に言い聞かせています。

 

年のはじめということもありますし、少し初心にかえってみたいなと思っています。

いわゆる脱サラをして建築の学校に入りなおしたのですが、その頃は建築のことを学ぶのが楽しくて仕方ありませんでした。

学校で使った教科書や資料は全部とってあります。

世にいうリスキリングとはちょっと違いますが、もう一度学びなおしです。

 

誰の役に立つわけではないのですが、ノートやこの場に時々まとめていきたいと思っています。

本当に誰の役にも立たないと思います・・・。自分のためなのです。