人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

子どもから「子ども時代」を奪うということは

英語の勉強も兼ねて繰り返し視ている映像があります。

1993年、グラミー賞授賞式でのマイケル・ジャクソンのスピーチです。

(どなたかが字幕をつけてくれたものがありました。)

www.youtube.com

そしてこのスピーチは、私にとってもう一つの子どもの権利条約でもあります。

 

「子どもから子ども時代を奪う」ことがもたらす悲劇。

私達大人が子ども達から何を学ぶべきか。


はじめてこのスピーチを聴いた時の衝撃は、その後の自分を変えてしまうほどのインパクトをもたらしました。

 

子どもたちから学ぶことはたくさんあります。

 

今日、世界は様々な問題を抱えています。

街の犯罪から大規模な戦争やテロなど

これらは、私たちが子どもから楽しい時代を奪った結果です。

マジック 奇跡 神秘

そして子どもたちの無邪気は世界を癒す創造力の種です。

私は、そう信じています。

 

子どもたちから学ぶべきものは子どもっぽさではありません。

彼らは私たちに、どのように生きるべきか教えてくれます。

それが 何よりも大切なことです。

 

子どもたちは私たちの心に潜む神秘を知っています。

私は、世界の子どもたちに感謝します。

  

 Michael Jackson's speech at Grammy Awards 1993

 

「子ども時代を奪われた」大人達が今していることをみたら、マイケルの伝えたかった事がわかる気がします。

「子ども時代を奪われた」大人達が、「子ども時代を奪った」社会に復讐をしている。

そのように、私には見えます。

 

 

ある意図のもとに、私のまちの小学生は、まだ夏休みが始まっていません。

(夏休みは、確か25日間だったと思います。もともと10日間という計画でした。)

炎天下のなか、今朝もランドセルを背負い登校していきました。

私にはその表情はひどく沈んでいるようにみえます。

普段はもっと、みんな元気なのです。

 

その「意図」も、頭では理解しているつもりです。

いろんな方のご苦労もわかります。

でも単純に、子どもたちがかわいそうでかわいそうで仕方ありません。

日本全国「夏休みモード」なのに・・・。


以前、皆で声をあげました。

「子どもたちから夏休みを奪わないで」

歩み寄りはありましたが、変わることはありませんでした。

もう「昭和」じゃないんですよ、みたいなことも言われました。

子どもに「昭和」も何もないと思うんですが・・・。

 

こういった類のものの常として、人と人との間に微かなしこりを残して挫折しました。

 

それでも、私はあの時声をあげて良かったと思っています。

声をあげていなかったら、つまらない大人になっていました。

 

娘もその背中を必ず見ています。