人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

窓掃除とバードストライクのこと

うちには南側に3枚のFIX窓と一枚の木製引き戸があって、いずれも大きなペアガラスが入っています。

いつもそこから庭の景色をぼんやり眺めているのですが、ガラスにピントを合わせてみると、そこそこ汚れています(笑)。

時々適当に拭き掃除はしますが、ピカピカになるまではやりません。

何事も大雑把です。

ただ、きちんとした理由もあります。


何年か前、いわゆるバードストライクがあったんです。

鳥がガラスなどに激突してしまう事故ですね。

航空機や鉄道、自動車などでは重大事故につながることもあるようです。

 

北側にある(かっこつけて言うと)アトリエで珍しく図面を描いていると、ドンっという衝撃音のあと、ボテッという落下音が。

 

近所の小学生がキンカンでもぶつけたのかな(ピンポイントの推定)と思って見に行くと、メジロが逆さになってデッキの隙間に刺さっていました・・・

 

そっーと抜いて、正しい姿勢で置いてみるのですが、コロッと転がってしまいます。

ほぼフィギュアのような状態になっているそのメジロを、なんとかバランスをとり、しばらく眺めていました。

(野鳥なので、触った後はきちんと手を洗いました。)

(↓ 気を失った状態のメジロ。左のデッキの隙間にクチバシが刺さって逆さになっていました・・・。)

もはや埋葬の場所を考えていました。

頭の中では「禁じられた遊び」のギターが鳴っています(わかりにくくてすみません)。

 

ところが至近距離で見ていると、何となく呼吸をしている気配が。

もしや、脳震とうか何かで気を失っているだけではないか。

目を開けたまま気を失うことなんてあるのかな。

というより、鳥って瞼を閉じるのか?。

(写真をよく見たら、瞼を閉じていました。)

などと考えていると、急に電源が入ったように目に光が灯り、「わっ、何だお前!」みたいな感じでビクッとして、飛び立っていきました。


ガラスがあまりピカピカだと、木々が鏡のように映りこんでしまい、鳥にはその先に木があるように見えてしまうようです。

その時の写真を見ると確かに勘違いするかもな、と思います。

かわいそうなことをしてしまいました。

無事だったから良かったのですが。


バードストライクを防ぐにはガラスにバードセイバーと呼ばれるステッカーのようなものを貼ると良いみたいですが、それはさすがに・・・、ということで、あえて(笑)薄汚れたガラスのままにしています。

 

レースや明るい色のカーテン・スクリーンを閉めておくのも、映り込みの軽減に役立ちそうですね。

ここはそれほど自然が豊かな場所ではないのですが、幸い時々野鳥が遊びに来てくれますので、鳥さんと共存できるように工夫したいと思います。