人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

ながらへば 【おもひで補正】

百人一首 84番歌

ながらへば

またこのごろや

しのばれむ

憂しと見し世ぞ

今は恋しき

   新古今集  藤原清輔朝臣(ふじわらのきよすけあそん)  


【現代語訳】

もし生きながらえたら

今を懐かしく思うかもね

つらいと思った昔も

今は恋しいんだから

 

【適当英訳】(たぶん間違いあり)

If I live long enough

I will miss the present

The old days that were so hard

I miss them now

 

作者の藤原清輔(ふじわらのきよすけ)は、百人一首79番歌の作者藤原顕輔(ふじわらのあきすけ)の息子さん。

 

父親に嫌われ、その才能も認められず、出世にも力添えをもらえないという不遇な青年時代を過ごしたようです。

後年、歌人として認められるようになってから詠んだうたでしょうか。

30代のうたという説もあるようですが、いずれにしても切ないものがあります。

 


私の場合、苦い思い出は未だ苦いまま・・・。

まだ若いということなのかな。

 

以前つくった音楽

akekurenote.hatenablog.com

をリサイクルして、このうたをのせてみました。

 

中学生の時、音楽の期末テスト用に丸暗記した「平行移調」(間違っているかもしれません)を使ってみました。

今頃役にたつとは・・・。

 

日本語の朗読は奥様にお願いし、適当に英訳したものは「音読さん」で読み上げてもらいました。

 

「音読さん」は今のところ無料会員で、ありがたく使わせていただいています。

ありがとうございます。

 

奥様は昔、(お金をとる)放送局や道路交通情報センターでキャスターをしていたので、元プロなのですが、無料で読んでもらえるので助かります。

ありがとうございます。お世話になっております。

youtu.be

好きだった日曜の午後に悲しいことがありました。

心に大きな穴が空きましたが、でも、代わりにそこには、ずっと忘れていた素敵な音楽たちが瞬く間にすべりこんできました。

遅かったけど目が覚めて良かったのかも。

この苦い気持ちもいつかは恋しくなるのかな。