たいした根拠はないのですが、庭の木はある程度密に植えた方が良い気がしていました。
一刻も早く木陰をつくりたい(酷暑対策)、とか防風林(西風対策)に育てたいとか、実利的な目的もあるのですが、おしくらまんじゅうをしているように、賑やかな方が元気になる気がしていたのです。
実際、元気です。
ただ、造園の教科書や雑誌を読んでみると、やはり我が家の庭はいささか密すぎるようです。
木を植えている作業中も、ご近所の先輩方に
「これはちょっと近いな!。あと1メートルは離さないと。」
などとアドバイスをいただいたりしました。
そのままでは先輩に失礼にあたるかと思い、70cmくらい(笑)離したりしました。
話は飛ぶのですが・・・。
札幌の放送局に勤務していた頃、東京から転勤してきた上司がいつもこんなことを言っていました。
上司 「東京の通勤ラッシュが懐かしいよ。」
私 「札幌の地下鉄も結構混んでませんか?」
上司 「いや、東京のあの、ぎゅーぎゅーの満員電車が良いんだよ!」
・・・もしや・・・、と白い眼で見かけた私に、
上司 「あのラッシュに揉まれてるとね。生きてるっ!て感じがするんだよ。」
満面の笑みで言い放つ上司の、その爽やかなポジティブ思考に驚愕したことを覚えています。
今でも、そのことを時々思い出します。
もしかしたら、庭の樹々たちも押し合いへし合いしている状態で、生きてるっ!て感じがしているのでは・・・。
「青春って、すごく密なので」という名言もありましたね。
最近こんな記事を読んで驚きました。
「宮脇方式」として知られる植栽方式とは
「宮脇方式」として知られる植栽方式とは、横浜国立大学名誉教授の宮脇昭(みやわきあきら)氏が提唱・実践してきた独特の植樹方法で、「その土地に従来から生息している種類の木を複数種類混ぜて、密に植える」という特徴があります。
宮脇方式により植樹された木は、植物間の生存競争により、通常の植樹よりも成長速度が速く、丈夫に成長し、災害にも強いとされています。
これです!。
「その土地本来の樹種」というのは、ちょっとできていませんが、「密に植えることで、生存競争を促して、速く丈夫に成長する」というのは、私のでたらめ理論とほぼ同じぢゃありませんか!。
生存競争なので、多少の勝者と敗者は生まれているようですが、概して切磋琢磨と言いますか、それぞれにポジティブな影響を与え合っているように見えます。
これに意を強くして、おしくらまんじゅうの庭の成長を、これからじっくりと観察していきたいと思います。
おしくらガーデニング。
この取り組みは今始まったばかりです。(NHK風締めの適当コメント 笑)