人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

ジューンベリーとヒヨドリと

ジューンベリーが少しずつ色づき始めました。 いや、別に一粒たりともあげないなんて思っていませんよ。 半分ずつ、何なら9割差し上げてもいいですから、少しだけ残しておいてくれたらいいんです。 赤く熟れたジューンベリーをヒヨドリさんが根こそぎお持ち…

地球の上に生きる 

アリシア・ベイ=ローレルさんの「地球の上に生きる」は、ずっと大切にしている本です。 まえがきの一部をご紹介します。 工場で生産される消費物質になるべく頼らないようにすれば、わたしたちは静かな暮らしができるはずです。体には活力がみなぎってくる…

だんだん森になっていく

元々は森の中に住むつもりでした。 八ヶ岳山麓、標高900メートルの森の中。 いろいろあって土地を手放し、静岡の平地に住むことに。 今度は海抜7メートルです!。 高原をわたるあの風は吹きません・・・。 静岡の今の敷地では、ちょっと品のある雑木の庭をつ…

雀のこと

縁側に雀が横たわっていました。 いつからそこにいたのか・・・、まったく気づきませんでした。 今回は大きな音はしなかったので、バードストライクではないような気がします。 雨風が強かったので、軒下に逃げて、そこで力が尽きたのかもしれません。 随分…

小さな家のレコード  「あなた」小坂明子

はじめて買ったシングルレコードは、小坂明子さんの「あなた」でした。 作詞・作曲は小坂明子さん、編曲は宮川 泰さん。 発売は1973年の年末。買ったのは翌74年。 50年も経ってるんですね。 どれほど聴いたか・・・。 小さな頃、レーベルに描かれた芋虫がぐ…

ようやく「こんにちは」を言えるように・・・

庭のリッピアがいつの間にか緑になっています。 100円で小さな苗を買ったのが数年前。 猛スピードで繁殖し、立派なグランドカバーになりました。 間に草も生えてきたので、これから草取りで忙しくなります。 草取りは趣味なので苦にはなりません。 それに、…

受験なので太宰府天満宮へ

今年、娘が受験で、太宰府天満宮にお参りしたいというので行ってきました。 はやくも神頼みのようです。 旅行や仕事で随分あちこち行きましたが、何故か九州にはご縁がなく今回が初めての九州となりました。 とにかく、元気があって人が優しく、自然が豊かで…

緑の儘に

家を建てるために土地探しをしていた頃。 並木の綺麗な通りがあって、こんな所に住めたらいいなと思って売地を探していました。 ところがある日、その並木が一本残らず伐採されていました。 不動産屋さんに訊くと、落ち葉の掃除でみんな困っていたとのこと。…

紅白の生垣になるはずが・・・

生垣のトキワマンサクがピークのようです。 本当は紅白の縞模様になるようにしたつもりでした。 植込みの作業の時は、ベテランの植木屋さんに一本一本確認。 「うん、これは赤だね。」 「こっちは白だ。」 なんて、貫禄たっぷりに指示してもらって紅白交互に…

花の生垣がほぼ完成しました

トキワマンサクの花のエリアが徐々に広がり、花の生垣がだいたい出来上がりました。 この時期の庭が一番のお気に入りです。 大滝詠一さんの「ペパーミント・ブルー」という曲に、こんな詞があります。 斜め横の椅子を選ぶのは この角度からの君が とても綺麗…

小さな家の本

我が家は24坪の小さな家です。 もとより大きな家を建てる「元手」も無いのですが、建築の勉強を始めた頃に出会ったこの本の影響も大きいようです。 「小さな森の家」。 「吉村順三建築展」に行った帰りに買ったものです。 本にはチラシと一緒に、その日上野…

咲いたら咲いたで 散ったら散ったで

庭のトキワマンサクが賑やかになってきました。 うちはトキワマンサクでお花見です。 秋にも少し咲くのですが、春の華やかさにはかないません。 一日でも長く楽しめたらいいなと思います。 夏休みの初日に、8月31日のことを考えて寂しくなってしまうタイプな…

木の花が急に咲き始めました

花粉症が酷く、外に出ないようにしているうち、庭木の花が急に咲き始めていたようです。 今年は少し早めです。 トキワマンサクの赤と白。 花を咲かせるために栄養を与えてしまうのか、花の時期は葉が変な(笑)色になります。 うちはトキワマンサク率が高い…

窓掃除とバードストライクのこと

うちには南側に3枚のFIX窓と一枚の木製引き戸があって、いずれも大きなペアガラスが入っています。 いつもそこから庭の景色をぼんやり眺めているのですが、ガラスにピントを合わせてみると、そこそこ汚れています(笑)。 時々適当に拭き掃除はしますが、ピ…

ベテラン小学生のお仕事

ちょっと前のことなのですが、写真を整理していたら思い出したので。 庭を眺めていると、いつもよく見る「良い味を出しているベテラン小学生2人組」が下校中。 何やら、うちの庭と向かいの用水路の間を行ったり来たりしている模様です。 散った山茶花の花で…

「観葉植物 お線香みたいなやつ」で検索・・・

とにかく植物の名前を覚えられなくて、忘れて調べなおすたびに感じる「新鮮な響き」・・・。 先日、ホームセンターの観葉植物のコーナーを見ていたら、何やらツンツンして可愛い感じのものがあるので、即家に連れて帰ってきました。(お金は払いました。) …

通読成功率10%の名著  「森の生活」 HDソロー  [家と本]

1845年の夏、28歳のHDソローはウォールデン湖のほとりに小屋を建て、自然の中でシンプルな生活を始めました。 「森の生活」はその2年2か月の記録です。 初めてこの本を読んだのは25年位前のことで、以降10回位読んだのですが、1ページ目から最後のページまで…

誰かの思い出のすみっこに

週刊朝日に載っていた、林真理子さんと松任谷由実さんの対談がすごく心に残りました。 林 :いまに「ユーミン博物館」ができたときに、ユーミンのお洋服がダーッと並んで……。 松任谷:博物館はつくらない。 そういう3次元的なものは意味がない。 絶対なくな…

白くないミニマリズム  [家と言葉]

ミニマリズム[minimalism] 完成度を追求するために装飾的趣向をこらすのではなく、それらを必要最小限まで省略する表現スタイル。 1960年代に音楽・美術の分野で生まれ、ファッションにも導入された。 ポスト・モダンと相反する概念。 (ブリタニカ国際百科…

プチプチで立水栓の応急断熱  [気は心]

我が家はかなり温暖な地にあるので、寒さについては油断していて、外の立水栓は「水道管むき出し」みたいな、オシャレ立水栓(笑)を使っています。 今までは、それでどうということはなかったのですが、ここのところの寒波で、「水道管の凍結に注意」のよう…

トキワマンサクの救出と千億の命

トキワマンサクの子ども達が、いたるところで育っています。 特に生垣から落ちた種がたくさん育って側溝のあたりでニョキニョキ出てくるので、時々救出に向かいます。 ワンちゃんたちの「お小水」のターゲットになっている向きもありますので(笑)。 うちの…

A House Is Not A Home  /  Burt Bacharach    [家と音楽]

ハル・デヴィッド / バート・バカラックの名曲ですね。 A chair is still a chairEven when there's no one sitting thereBut a chair is not a houseAnd a house is not a homeWhen there's no one there to hold you tight,And no one there you can kiss …

縄文の家・平安の家 中学生の歴史観が雑すぎて・・・

娘の仲の良い友達は、時々我が家のことを「縄文」とか「平安」とか呼ぶそうです・・・。 「古風な感じがするから」だそうです。 もちろん冗談で、娘もそれを楽しんでいるようですが。 それにしても、「歴史観」が雑すぎませんか(笑)。 おそらく明治あたり…

雨で木建が潤って   [家と言葉]

木建(もくだて)単なる「木製建具」の略です・・・。 庭がカッサカサになっていたので、久しぶりの雨でほっとしました。 木々も潤って喜んでいるようです。 この湿度で、玄関の建具も一時的に息を吹き返して、元気になりました。 というのも、我が家の玄関…

ポーチは深く   [家と言葉]

ポーチ[porch]西洋風の建築で、玄関先に屋根を張り出した所。車寄せ。[旺文社 標準国語辞典] 可能であれば、ある程度の奥行きが欲しい部分です。 玄関がドアの場合、日本では外開きが多いので、「いらっしゃい!」と元気よくドアを開けられたときに、頭を強…

アプローチを、なんとか、頑張って、少しでも、長くしたい・・・  [家と言葉]

アプローチ[approach]道路・門・から建物・玄関口までの通路または導入室間。[三省堂 スーパー大辞林] 門をくぐり、木々を眺めながら曲がりくねった小道をしばらく歩くと、ようやく家の姿が現れ・・・・。 敷地に余裕があればこんな設計をしてみたいと思いま…

冬の庭は寂しいけれど  それとベテラン小学生の件

落葉樹はとうとう全部葉を落とし、一面を覆っていたリッピアも茶色になって、ちょっと寂しい冬の庭になりました。 それでも葉が生い茂っていた頃と違い、明るい庭になるので好きな季節ではあります。 私のバイブル、カレル・チャペック先生の「園芸家12か月…