人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

2023-01-01から1年間の記事一覧

ぴあの どりーむ

GW後半(と言っても年中GWなのですが・・・)は、玄関に置いてある避難用リュックや水の備蓄など確認したほかは、ひたすらピアノの練習をしていました。 私は今まで、ピアノの練習というものをしたことがありませんので、ゼロからのスタートです。 テキスト…

炭焼きレストラン「さわやか」と帰ってきた座敷わらし

先日、地元の超優良炭焼きレストラン「さわやか」に行ってきました。 歩いて行ける距離に「さわやか」がある幸せ!。 静岡県内限定とはいえ大きなチェーン店なのに、地元の人に愛される小さなお店のような温かさがあります。 画像は公式ホームページからお借…

雀のこと

縁側に雀が横たわっていました。 いつからそこにいたのか・・・、まったく気づきませんでした。 今回は大きな音はしなかったので、バードストライクではないような気がします。 雨風が強かったので、軒下に逃げて、そこで力が尽きたのかもしれません。 随分…

「おかあさんといっしょ」のおかあさんの話

歯を磨いている時などに、忘れていた記憶が突然浮かんでくることが多くなりました。 走馬灯でしょうか。 要注意ですね(笑)。 先日は名曲「どんな色がすき」のメロディーとともに、「おかあさんといっしょ」関連の記憶が雪崩をうって、蘇ってきました。 相…

UNBUILTの建築 未完の夢幻

建築に興味をお持ちの方であれば、どこかでUNBUILT(アンビルト)という言葉を耳にされたことがあるかもしれません。 設計・構想されたものの、未だ建てられていない、建てられなかった建築。 古今東西、多くのUNBUILTの建築が図面やパース、模型などとして…

「のど自慢」 全国の凄腕バンドに花束を

「のど自慢」が今年度から生バンドをやめ、カラオケになったそうですね。 20代の短い間でしたが、「のど自慢」の仕事をたくさんさせていただきました。 出場者の募集から、予選会、当日まで、あらゆる現場を経験しました。 「のど自慢」の魅力の一つは、もち…

小声主義 「琥珀のまたたき」小川洋子

小さな頃から喉が弱く、あまり大きな声が出せないようでした。 喧噪の中では声が通りにくく、難儀します。 居酒屋のようなざわついた場所での会話は苦手で、可能であれば個室に移りたくなりますし、大人数の立食パーティーのようなところでも会話が成立せず…

小さな家のレコード  「あなた」小坂明子

はじめて買ったシングルレコードは、小坂明子さんの「あなた」でした。 作詞・作曲は小坂明子さん、編曲は宮川 泰さん。 発売は1973年の年末。買ったのは翌74年。 50年も経ってるんですね。 どれほど聴いたか・・・。 小さな頃、レーベルに描かれた芋虫がぐ…

謎データを発掘する「羞活」

「良い感じの空き地」を見つけると、頭の中で勝手に建築をつくり、それだけでは飽き足らず、図面とパースを描き、誰に見せることもなく、ハードディスクの奥深くにしまい込み、そして忘れる。 頼まれてもいないのに、勝手にロゴをデザインしたり商品企画をし…

薄氷のルーフトップ・コンサート

小学生の頃、はじめて買ったLPはビートルズの「LET IT BE」。 当時、自分のアルバムは一枚しかなかったので、こればかり聴いていました。 最初に見たものを親だと思ってしまうように、私にとっては「LET IT BE」がビートルズ。 その後さまざまな音源や映像で…

門司港とアルド・ロッシ

先日、太宰府天満宮にお参りしたので、そのまま足を延ばして門司港に行ってきました。 目的の一つはアルド・ロッシ設計の門司港ホテル。(現 プレミアホテル門司港) インテリアデザインは内田繁さんです。 アルド・ロッシは1931年生まれの、イタリアの建築…

ようやく「こんにちは」を言えるように・・・

庭のリッピアがいつの間にか緑になっています。 100円で小さな苗を買ったのが数年前。 猛スピードで繁殖し、立派なグランドカバーになりました。 間に草も生えてきたので、これから草取りで忙しくなります。 草取りは趣味なので苦にはなりません。 それに、…

受験なので太宰府天満宮へ

今年、娘が受験で、太宰府天満宮にお参りしたいというので行ってきました。 はやくも神頼みのようです。 旅行や仕事で随分あちこち行きましたが、何故か九州にはご縁がなく今回が初めての九州となりました。 とにかく、元気があって人が優しく、自然が豊かで…

緑の儘に

家を建てるために土地探しをしていた頃。 並木の綺麗な通りがあって、こんな所に住めたらいいなと思って売地を探していました。 ところがある日、その並木が一本残らず伐採されていました。 不動産屋さんに訊くと、落ち葉の掃除でみんな困っていたとのこと。…

紅白の生垣になるはずが・・・

生垣のトキワマンサクがピークのようです。 本当は紅白の縞模様になるようにしたつもりでした。 植込みの作業の時は、ベテランの植木屋さんに一本一本確認。 「うん、これは赤だね。」 「こっちは白だ。」 なんて、貫禄たっぷりに指示してもらって紅白交互に…

遅れてきた「ひなまつり」とユーフォリア

この辺りは田舎なので月遅れのひなまつりです。 どうしてもという訳でもないので、何度か「都会風」に(笑)3月のひなまつりをやったことがあるのですが、しっくりこなくて、結局戻しました。 梅や桃のお祭りというより、春が全力でやってきた桜のひなまつり…

花の生垣がほぼ完成しました

トキワマンサクの花のエリアが徐々に広がり、花の生垣がだいたい出来上がりました。 この時期の庭が一番のお気に入りです。 大滝詠一さんの「ペパーミント・ブルー」という曲に、こんな詞があります。 斜め横の椅子を選ぶのは この角度からの君が とても綺麗…

小さな家の本

我が家は24坪の小さな家です。 もとより大きな家を建てる「元手」も無いのですが、建築の勉強を始めた頃に出会ったこの本の影響も大きいようです。 「小さな森の家」。 「吉村順三建築展」に行った帰りに買ったものです。 本にはチラシと一緒に、その日上野…

咲いたら咲いたで 散ったら散ったで

庭のトキワマンサクが賑やかになってきました。 うちはトキワマンサクでお花見です。 秋にも少し咲くのですが、春の華やかさにはかないません。 一日でも長く楽しめたらいいなと思います。 夏休みの初日に、8月31日のことを考えて寂しくなってしまうタイプな…

刹那の蝶と一分間の白昼夢

この時期になると、娘の幼稚園最後の日を思い出します。 その幼稚園では、卒園式が終わっても「預かり保育」の期間が3月31日までありました。 「涙の卒園式」後にまた会うのは、何だか気まずくないのかなとも思ったのですが・・・。 (送別会で盛大に送り出…

母校でもない学校の校歌を聴いて泣く・・・

春の甲子園が始まりましたね。 皆さんはどの学校の校歌がお好きですか。 新設校ではポップス調のものも増えてきましたね。 私はどちらかというと昔ながらのものが好みです。 名曲もたくさんありますね。 なかでも最も愛するのは、 静岡県立浜松商業高等学校 …

17歳の歳時記  祖母の中の少女

ずっと大切に保管しているものがあります。 表紙に1930と書かれた黒い手帳。 30年以上前に他界した祖母のものです。 祖母が17歳の少女だった頃の、一年間の日記が綴られています。 満州事変の前年、関東軍が暴走を始めていた頃。 直前にニューヨークの株式市…

木の花が急に咲き始めました

花粉症が酷く、外に出ないようにしているうち、庭木の花が急に咲き始めていたようです。 今年は少し早めです。 トキワマンサクの赤と白。 花を咲かせるために栄養を与えてしまうのか、花の時期は葉が変な(笑)色になります。 うちはトキワマンサク率が高い…

最後の〇〇に弱すぎて・・・

その症状を何と呼ぶのかわからないのですが、「これが最後かもしれない」と思ってしまうことが多いようです。 幸い今のところ「子育て」に纏わることに限定されていますが。 最後の授乳。 最後の離乳食。 最後のおむつ替え。 それから、一緒に入る最後のお風…

英語で詠って ~「音読さん」を使ってみました

あてもなく英語を勉強しています。 ただの趣味のようです。 将来何かしらの原因で何処かしらに脱出する時は役にたつかな。 考えてみたら、英検とかTOEICのようなものを受けたことがありませんでした。 受検が目標になって良いのかなとも思いますが、自分の実…

窓掃除とバードストライクのこと

うちには南側に3枚のFIX窓と一枚の木製引き戸があって、いずれも大きなペアガラスが入っています。 いつもそこから庭の景色をぼんやり眺めているのですが、ガラスにピントを合わせてみると、そこそこ汚れています(笑)。 時々適当に拭き掃除はしますが、ピ…

「さて、久しぶりにお得をみすみす逃してみるかな。」

「伝染るんです。」をご記憶でしょうか。1989年から1994年まで「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に連載された、4コマの「不条理ギャグ漫画」ですね。 「伝染るんです。①」 吉田戦車 小学館 ’75年は・・・というこの帯や、落丁のような装丁も話題に…

縁側の風景 「満願」太宰 治  [家と本]

我が家は南と西にぐるっと縁側を廻しています。 外壁より外の軒下空間にある縁側なので「濡れ縁」ですね。 ちょっとだけ、ミース・ファン・デル・ローエのファーンズワース邸を意識してデザインしたのですが、誰も言ってくれないので自分で言いました(笑)…

サワラカなサワラのお風呂  [家と言葉]

[サワラ(椹)]ヒノキ科の常緑樹でしばしば30~40メートルの大高木になる。山林中に自生するが、植林したり、また生垣や庭木として植栽されている。 (中略)ヒノキ、アスナロ、クロベ、コウヤマキとともに「木曾の五木」とされるが、建築材としてはヒノキに…

記憶を刻む小さな椅子  それから家づくりのこと

娘が赤ちゃんの頃、九州の作家さんにウォールナットの小さな椅子をつくってもらいました。 手作り家具 木工房シンプル 普段使いの家具を作ります 福岡県北九州市 はじめは真っ白だったのが、年月を経て良い色になりました。 汗や涙や様々なもの(笑)が染み…