人と栖と

小声で語る 小さな家と本と音楽のこと

2023-01-01から1年間の記事一覧

親譲りの無鉄砲で

娘(万年反抗期)によると、先日、中学校の生徒会長選挙があり、今年は男子が当選したとのこと。 というのも、現在は女子が生徒会長をやっていて、その女子がうちの娘だからです。 生徒会長は2年の後半から3年の前半までが任期で、娘の仕事ももうすぐ終わり…

模試が無料だったので

近所の大手塾が無料の模試(高校入試)を実施するということで、娘が参加しました。 親子そろって疑い深い(笑)ので、この「無料」には、少しばかり引っかかりがありましたが。 「本当に無料でいいんですか?」なんて、電話したりして。 どうぞどうぞ、とい…

忘れじの  Will You Love Me Tomorrow

百人一首 54番歌 忘れじの 行く末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな 新古今集 儀同三司母(ぎどうさんしのはは) 儀同三司母は藤原道隆(みちたか)の奥様。 伊周(これちか)、定子(ていし)のお母様ですね。 (儀同三司は伊周の役職) 名家に…

宿題は涼しいうちに  夏のレファレンス

第二の故郷、秋田が大雨で被災してしまいました。 親戚の家はギリギリ浸水を免れたそうですが、断水が続いているようです。 一日も早く、平穏な日常が戻りますように。 夏が何だか雑な感じになってきましたね。 子どもの頃の夏はもう少し情緒があったような…

ながらへば 【おもひで補正】

百人一首 84番歌 ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき 新古今集 藤原清輔朝臣(ふじわらのきよすけあそん) 【現代語訳】 もし生きながらえたら 今を懐かしく思うかもね つらいと思った昔も 今は恋しいんだから 【適当英訳】(…

Please Mister Postman

自分の事は適当なのですが、人様に関わる事になると、途端にとんでもない小心者になります。 運転中、微かに救急車の音が聞こえると、パワーウィンドウを下げ、まず音のする方向を把握。 道幅や車線数、対向車の有無などを確認し、救急車がいかにスムーズに…

こひすてふ 千年のSilly Love Song

百人一首 41番歌 恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか 壬生忠見(みぶのただみ) (拾遺集) 【現代語訳】 恋をしている そんな私の噂が もう立ってしまった 誰にも知られないように そっと想い始めたのに 【適当英訳】(たぶん間…

勝負の夏

梅雨明けしたかのような空がひろがっています。 セミも鳴き始めました。 山下達郎さん(微妙な立場に追い込まれていますが・・・)のSPARKLEを弾いて景気をつけています。 SPARKLE 永遠の名曲ですね。 長年、ギターのカッティングの練習曲にしています。 カ…

夏の夜は  ふかやぶ先輩の話

百人一首 36番歌 夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ (古今集) 作者は清原深養父(きよはらのふかやぶ)。 名前が渋くてお気に入りです。 清少納言のひいおじいさんですね。 枕草子初段の 夏は夜 月の頃はさらなり 夏の夜と月…

ルーレットがまわるように

兄が19,姉が17,私が14。 大学進学のため兄が上京する直前、誰が言い出すでもなく兄弟3人で人生ゲームを始めました。 小さな頃はよくやっていたのですが、それぞれ受験やら何やらで、本当に久しぶりでした。 ルーレットをグルグルと回しながら、こう思った…

受験と二人三脚と並走と

現在公立中学に通っている娘(万年反抗期)はもともと中学受験をする予定でした。娘もそのつもりで、私もそのつもりでした。 私が当時、「よかれと思って」やったことは、自分自身も中学受験の教科を勉強して、がっつりと二人三脚をすることでした。 といっ…

空と君とのあいだには   やかましい屋根の話

我が家の屋根材はガルバリウム鋼板。 メリットはたくさんあって、それでガルバリウム鋼板を選択したのですが、こと音響面になると注意が必要です。 承知していたとはいえ、金属屋根の発するサウンドには、なかなかのものがあります。 平屋のうえ、いわゆる平…

たたえよ 土を

娘(万年反抗期)が合唱コンクールで歌う曲の候補をあれこれ聴き比べています。 学校が10曲位の候補を用意して、その中からそれぞれのクラスで選ぶようです。 娘はだいたいピアノをやらされるので、ピアノが弾きやすいかどうかが重要です。 昔はクラスに何人…

言葉を歪めるものは

「あなたのマイナンバーは」などと言われると、「いやユアナンバーだろ!」と即座に頭の中でツッコんでしまう、面倒な性分です(笑)。 ただ名前が、ある程度そのものを定義してしまうように、使う言葉を歪めているとその集合体である社会も歪んでくるような…

外壁のランダムウォーカー

我が家の外壁は「渋墨」という、柿渋とお酒と松煙を混ぜたもので塗装しています。 akekurenote.hatenablog.com 私がやや化学物質過敏症ぎみなこともあって、あまり強力な塗料ではなく、このようなソフトなものを使っています。 ソフトといっても相当な雨風に…

雨と夜とピアノと

また随分大げさな表題をつけたものですが、何のことはありません。いつものように家族が寝静まった夜中、薄暗い部屋でヘッドフォンをしてピアノの練習をしているだけです。 やや不気味な光景ではあります。 練習している教本は「はじめてぴあのをならうこの…

Nefcaque 90秒で眠るために

小さな頃から寝つきが悪いようでした。 どうしたら、そんな風に30秒で眠れるのか奥様にきいてみたところ、「楽しいことを考えている」とのこと。 自分も楽しいことを考えてみるのですが、そうするといろんな事をやりたくなり、むくっと起き出し、何か調べた…

おしくらガーデニング

たいした根拠はないのですが、庭の木はある程度密に植えた方が良い気がしていました。 一刻も早く木陰をつくりたい(酷暑対策)、とか防風林(西風対策)に育てたいとか、実利的な目的もあるのですが、おしくらまんじゅうをしているように、賑やかな方が元気…

豪雨の夜に ~屋根の爆音とギターの爆音と

自宅の屋根は何の変哲も無い、ごく単純な寄棟です。 それでも設計には、大変なエネルギーを注ぎました。 構造と意匠、それから機能と雨仕舞。 日本は雨の国、そして日本建築は屋根の建築だと思っているので、設計の労力の半分は屋根の納まりのために費やしま…

グルメなヒヨドリ

庭のジューンベリー。 毎年、ヒヨドリとの収穫競争になります。 今年も「ヒヨドリ初日」は大量に持っていかれました・・・。 「少しとっておいてね」の声掛けがきいて遠慮したのか、それからあまり採りに来なくなってしまったようです。 おかげで毎日少しず…

誰も寝てはならぬ 【避難準備】

と言いつつ、起きているのは自分だけなのですが・・・。 上空に線状降水帯が長いこと居座っているので、(家族を代表して)避難のスタンバイです。 ここ数年は年に1~2回こんなことがありますね。 防災無線が何度も鳴っていて、近隣の自治体では被害が出始…

幸せの音

ここに越してきた頃、高校生だったお向かいのお姉さん。 いつのまにか結婚して里帰り出産をされたようです。 時の流れが急加速しております。 気をつけなくてはなりません。 開いた窓から風に乗って可愛らしい声が聞こえてきます。 元気いっぱい泣く赤ちゃん…

ルーペでお花見【地味注意】

なんだかんだと理屈をつけて、もじゃもじゃの庭(ナチュラルガーデンとも言います 笑)に「あえて」している風な雰囲気を出していますが、本当は花の咲き乱れる庭に憧れていたりします。 イギリスのファンタジー「トムは真夜中の庭で」(なんて美しいラスト…

緑陰と微気候 天然のクーラー

雑誌に載っているような、おしゃれな雑木の庭をつくるつもりでした。 「つもり」というのは、全然そうなっていないからで・・・笑。 この地域の夏の強烈な日差しと、冬の強烈な西風を恐れるあまり、密集した「雑木の森」にしてしまいました。 夏は日差しに照…

黒い外壁 無垢の板壁

ひと頃よりは減ったような気がしますが、黒いガルバリウムを張った新築住宅をよく見かけます。 うちも遠目には黒ガルバリウムのようにみえますが、無垢の杉板を張って黒く塗装しています。 杉板は150×15の縦張り。押縁でおさえています。 「焼杉ですか?」と…

はじめてのともだち

諸先輩方の通った道をきれいにトレースしてきたようです。 娘(万年反抗期)が生まれる前は「とにかく無事に生まれてくれればそれでいい」だったのに、生まれたら新しい望みが次々増殖していきました。 将来の不安に対処するため(これが間違いのもと!)だ…

ジューンベリーとヒヨドリと

ジューンベリーが少しずつ色づき始めました。 いや、別に一粒たりともあげないなんて思っていませんよ。 半分ずつ、何なら9割差し上げてもいいですから、少しだけ残しておいてくれたらいいんです。 赤く熟れたジューンベリーをヒヨドリさんが根こそぎお持ち…

今年受験のようです

学校から「第1回進路説明会」というおしらせがきました。 合格祈願に太宰府天満宮まで行ってきて「ようです」もなにも無いのですが(笑)、娘(万年反抗期)は普段そういう雰囲気を出してこないので、つい置かれた状況を忘れてしまいます。 まだ小4くらいか…

地球の上に生きる 

アリシア・ベイ=ローレルさんの「地球の上に生きる」は、ずっと大切にしている本です。 まえがきの一部をご紹介します。 工場で生産される消費物質になるべく頼らないようにすれば、わたしたちは静かな暮らしができるはずです。体には活力がみなぎってくる…

だんだん森になっていく

元々は森の中に住むつもりでした。 八ヶ岳山麓、標高900メートルの森の中。 いろいろあって土地を手放し、静岡の平地に住むことに。 今度は海抜7メートルです!。 高原をわたるあの風は吹きません・・・。 静岡の今の敷地では、ちょっと品のある雑木の庭をつ…